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レオ、順調に回復中

3月にヤマネコセンター保護され、治療を続けている「レオ」の近況です。

 

 

前回のブログ以降、徐々に体力は回復したものの右前肢の状態は悪くなる一方でした。

上腕には温かみが戻ってきていたため、回復に望みをかけてなるべく足を残せるよう、

欠損のある先端部分のみを切除する手術が行われました。

 

 

少しずつ傷口はふさがり、今はほとんど完治しています。

右前肢を丸ごと失わずに済んで何よりでした!

 

途中からの治癒の速さに、彼の強い生命力を感じました。

 

 

5月に入ってからは包帯を外して歩様をみていますが、短くなった右前肢をよく使って歩いています。今後、入院室内から屋外ケージへと運動させる場所を変えながら、肢先の状態変化を確認のうえ、野生に帰すべきか否か協議していく予定です。

 

 

レオ、これからのリハビリも一緒に頑張ろう!

 

※現場での取り組みを知っていただく目的で、手術の様子や傷が治る過程を以下に公開しています。

【注意】傷の写真が含まれます。苦手な方は、閲覧をお控えください。

手術前の状態

患肢の腐敗が進み、先端部分は血流が改善する見込みはないと判断しましたが、

肘から下の部分には温かみが残り、皮下の深部の組織は生きていると思われ、ひとまず先端のみの切除を実施。


手術(3月19日)

指の骨を切除し、血流のある掌球(中央にある一番大きな肉球)とまわりの皮膚を使って足先を覆うようにカバーし縫合。

肘下の部分は、皮膚の再生を促すため腐敗した部分を取り除いています。



手術後の管理

1~2日に一度包帯を交換し、皮膚の再生を待ちました。

<3月25日>皮膚組織が作られ盛り上がってきていますが、漿液が酷いです。 


<4月5日>外側からじわじわと皮膚が作られています。肉球部分はあとわずかです…


<4月16日>1週間ほどで一気に治癒が進行!


<4月27日>ほぼ完治!! 残るはわずかな瘡蓋のみです。