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トラ吉の検査捕獲を実施

こんにちは。対馬は今、桜が満開です!!

みなさんもお花見を楽しまれたでしょうか?

 

今回の対馬ニュースは、昨年8月に治療とリハビリを終えて放獣され追跡調査が行われていた

「トラ吉」の検査捕獲(※)のご報告です。

 

※放獣後の健康状態を検査するため、一定期間をあけて捕獲を行うこと。

 

放獣時、トラ吉には首輪型の電波発信機が装着され、検査捕獲時までに居場所を見失わないよう

専属の調査員の方々が昼夜を問わず追跡を行いました。

 

交通事故による骨盤骨折の治療を経て野生復帰を果たしたヤマネコは

トラ吉が初めてであったため、非常に厳重な見守り体制が敷かれていました。

 

麻酔下で発信機が取り付けられたトラ吉。
麻酔下で発信機が取り付けられたトラ吉。

野生復帰から1ヶ月後の9月、さらに2ヶ月後の11月に行われた検査捕獲では、

放獣時より少し痩せてはいたものの経過は良好。

 

私たちの心配をよそに逞しく生き抜いていたことに驚かされ、

本当に嬉しく思いました!!

 

↑1回目検査捕獲直後の様子。少し顔つきも野性味を帯びたかな?

そして3月11日、3回目の検査捕獲を実施したところ

重度の体重減少と便秘が確認されました。

このため浣腸による摘便処置を行いましたが、便が硬すぎて便詰まりを解消する事が出来ず、

最終的には開腹手術が行われました。

 

赤丸内は便がぎゅうぎゅうに詰まっている部分。
赤丸内は便がぎゅうぎゅうに詰まっている部分。

幸いにも術後のトラ吉の容体は安定しており、現在はよく動き回り

食欲も旺盛な状態まで回復しています。ずいぶんと元気が出てきたようで、

室内清掃に入った飼育員へも小さな体で果敢に向かってきます…(^_^;)

↑今回も「いなばのちゅーる」が大活躍★ 

高栄養パウダーを混ぜてあたえるとおいしそうにガツガツ食べていました!

 

 

交通事故で保護されて以来、本当に大きなハードルを

何度もクリアして今日まで生きてきたトラ吉。

これから先にも困難が待ち受けているかもしれませんが、

 

「底なしのやんちゃパワー」で乗り越えてくれると信じ、精一杯支えたいと思います。