試掘坑道を探索!

皆さま

 

こんばんは、職員の太田です。

すっかり日中は気温も上がり探検するには良い季節になりました。

すっかり良い年になっても探検はワクワクするもので、今日は記録にも残っていない試掘坑道の探索に行ってきました。

 

対馬では過去に亜鉛や錫の採掘が非常に盛んだったという歴史があり、各所で試掘が行われていたようです。試掘は企業だったり、山主が個人的に行ったものだったりとあるそうです。

集落の長老さん達に話を聞くと、「~の親父は個人的に山を掘っていた、俺も昔は鉱山で働いていた」等の昔話を教えてもらえました。

 

さて、今回の探検した坑道はヤマネコの調査の最中に地図を見誤って尾根筋を間違えて迷い込んだ先で発見しました。最寄りの集落からも車でそれなりに距離がある場所にあり、獣道もないような場所でした。調査時に座標だけ記録して本日改めて探検に行ってきたという感じです。

崩落の可能性もあるので入り口から奥には入らず、入り口と坑道の周囲を探検するにとどめましたが機会があれば奥まで入ってみたいものです…🗿

 

さてさて、肝心の探検の結果といいますと…

 

 

「キクガシラコウモリ」を発見しました!

単独個体が利用しているのみで、地面に落ちている糞もまばらであり、集団利用していないようでした。ライトの光で驚かせてしまったのか、天井にぶら下がった状態で固まりじっとしていました。コウモリには悪いことをしてしまいましたが、目の前で観察できて幸運でした。

坑道での出会いはコウモリのみでしたが、坑道入り口周辺の採掘土には何とも判断できないキノコやギンリョウソウと思われる生物を観察できました。

 

 

 

探検そのものが目的だったので、生き物に出会えたのはうれしい誤算でした。

今回のような探検はワクワクして楽しい事ではありますが、探検をする場合には危険な場所もありますので、適切な装備と地域の方の許可を取ってから行うようにしてください!