有害鳥獣駆除を考える

皆さま

ご無沙汰しております。飼育員の太田です。

 

対馬北部の野生生物保護センター(ヤマネコセンター)から南部のツシマヤマネコ野生順化センターへと移動し早いもので半年が過ぎました。

施設の性質上、なかなかヤマネコに関しての情報の紹介が難しいので、下島へ引っ越した後の私生活の方向をひとつ...

 

中々に忙しい毎日を過ごさせてもらっていますが時間を見つけては有害鳥獣駆除についての勉強をしております。勉強と言いましても法律的な部分ではなく実技的な勉強で、とある猟師さんのもとで修業をしております。

餌の仕掛け方から、捕獲後の止め刺し方法、罠の作り方等も教えてもらっています。

罠に関しては主に箱罠を自作しヤマネコやテン、その他の非狩猟鳥獣が罠に入っても安全な作りにしております。

鉄筋の溶接からはじまり現場に運ぶまでは中々に大変ですが、今後の有害鳥獣駆除を考えていくと動ける人が技術継承し、興味のある人たちに伝えていくという事が大切なのかと思います。

 

対馬では猟師さんの高齢化が進み今後10年で狩猟登録者が半数以下に減ると言われていますのでどうにか歯止めに慣れればと思っています。また、捕獲後の利用に関しても問題かと思います。自分が師事している猟師さんは自ら自宅横に食肉加工所の認可を取得してイノシシ、シカを積極的に商業利用していますので、利用に関してもとても勉強になっております。

 

最後に、数日前に捕獲したイノシシとのツーショットで今回の投稿をしめさせてもらおうかと思います。イノシシは放置すればどんどん大きく、個体数も増加してしまうので定期的な捕獲が重要だと改めて感じました。この個体は約140kgありましたが似たようなサイズがまだまだ居るようです…