トラヤマ危機一髪

皆さま

こんにちは、職員の太田です。

 

対馬でもヤマネコの生息密度が高い上対馬に住んでいると、ふとした時にヤマネコとの遭遇があります。ほとんどの場合で遭遇するときは出退勤時や移動時の車に乗っている時だと思います。

遭遇時の状況により交通事故にもなりえますし、遠目で見れてラッキーとなるかは様々です。

太田も今朝遭遇し状況を撮影してきましたが、道路上に出てきており制限速度で走っていても危ないような場所での遭遇でした。

 

遭遇箇所の近くで出勤前に水鳥の観察をしていると、太田の横を知り合いの車が横を通り過ぎました。丁度そのタイミングで山の斜面側からヤマネコが飛び出してきました。車は制限速度の半分以下くらいのスピードで走っていたので交通事故になりませんでしたが、制限速度だったらかなり危なかったと思います。主要道から集落に入る細い道で対馬にはこのような箇所が数えきれないほどあります。

写真右側の竹林に逃げていったので、怪我はしていないかの確認をするために近付くと…

 

なんと道のすぐ横の笹林の中でグルーミングをしていました…

見たところは体も小さく亜成獣かと思いますが、野生での経験も少なく怖いもの知らずなのかもしれません。見たところは飛び出し箇所や近くに血痕もなく、怪我はしていない様子で一安心でした。健康状態的にも毛艶も良く、流涙や鼻汁が固まっている様子もないですし痩せすぎという感じもありませんでした。

 

ちょうど親離れシーズンが到来した対馬では、今回のような個体がテリトリーを求めてウロウロと動き出しますので、動物たちに配慮した車の運転が求められるようになります。

法定速度以下で車を走らせていても危ない箇所では、不幸な遭遇がないことを祈るしかないのが歯がゆくはありますが、今回の遭遇はヤマネコセンター職員で共有し道に続く集落への周知をすることになりました。ヤマネコ達に言葉か通じれば交通安全スクールを開講したい今日この頃です。