ロードキル発生!

皆さま

こんばんは。職員の太田です。

 

朝夕の冷え込みが増し、起床時には寒さのあまり起きるのをためらうようになってきました。10月も下旬になり冬の訪れを待つばかりといった感じです。対馬では様々な鳥たちの渡り真っ最中で田畑や里山では小規模の群れを目にする機会が増えてきました。  

 

対馬ではツシマヤマネコに関する様々な事故防止対策が生息地周辺で実施されていますが鳥類の対策は遅れがちです。ツシマヤマネコ同様に交通事故によるロードキルは全国で発生し問題となっています。対馬では主要道路周辺に比較的樹高のある森林が残っていますので発生しにくいですが田畑や河口周辺、里山などの開けた場所では不意に鳥が飛び出してくる可能性があります。また、対馬では特にトビの個体数が多く道路の真ん中に留まっていたり急に車へと突進するように飛翔したという経験をお持ちの方は多いかと思います。  

 

ツシマヤマネコ同様に対馬の鳥は全国的に見ても希少な種が多く共に生きる隣人であり重要な資産でもあります。これからの時期は日が短く急ぐことも多くなるかと思いますが安全第一に、また、動物達にも少しだけ配慮のある運転をして頂けたら幸いです。  

 

最後に、写真は2020.10.19午前1:00に発見回収したクイナとなります。長崎県ではレッドリストに記載され絶滅危惧種Ⅱ類(VU)の種となります。