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秋らしい鳥達

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

 

対馬に大きな被害を出した台風17号から約1ヵ月がすぎ、増水により荒れていた河口周辺も落ち着き秋から冬へと季節が移るタイミングで様々な鳥達を観察することが出来るようになってきました。出勤や退勤途中にそれらしいポイントに寄ってみると秋らしい鳥達に出会うことが出来ました。

マガンとヒシクイの小規模群れで、10羽程で佐護の田に飛来していました。

狙いは稲刈り後の落ち籾で、脇目も振らず食しておりました。ある調べによるとコンバイン等の機械収穫後には田んぼ一枚あたり約7㎏の籾が落ちてしまうらしいので鳥達にとっては御馳走が簡単にゲットできる餌場になるそうです。

 

マガン、ヒシクイ共に1971年に国の天然記念物に指定されており、マガンが準絶滅危惧(NT)、ヒシクイは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類されています。ヤマネコや地域動物への配慮を考え、作付けされているヤマネコ米の田はこれらの鳥達にもしっかりと利用されております。

 

これも佐護の田で遭遇したチゴハヤブサです。

ハヤブサよりもさらに小さい事が和名の由来とされる小型のハヤブサで、対馬には越冬地への渡りの最中に立ち寄る場合が多いです。国内には夏に北海道や東北地方に渡ってきて冬はユーラシア大陸南部や遠い場合だとアフリカ南部へと越冬の為に渡っていくそうです。

 

同じ季節にアカアシチョウゲンボウも渡りをするので似たような模様をしているメス個体と混同しやすいですが、腹部の斑紋が縦に伸びるのがチゴハヤブサで腹部脚側に近くなるにつれ横に伸びる斑紋が入るのはがカアシチョウゲンボウ(メス個体)となります。オス個体は全く違う模様になるので間違うことはまずないと思います。

 

小鳥シリーズはカシラダカとカワラヒラとなります。

カシラダカは全国でも見られるThe冬鳥で、ホオジロと共に群れで渡ってきます。世界的に数が減っており過去には大型の群れを作って渡りをしていたそうですが現在では数十羽単位での群れが殆どだそうです。

 

カワラヒラは全国的に通年見ることが出来ますが、落葉が進むと群れで枝にとまる姿をよく観察することが出来ます。枯れ枝から葉が再び生えたかのように見えることもあります。国内には6亜種おり小笠原諸島に生息しているオガサワラカワラヒラは絶滅危惧種ⅠA類(CR)で国内希少野生動植物にも指定されています。

 

最後は冬の川鳥の代表格のマガモ(オス個体)です。

カルガモの群れに混じりこむような感じで、少しずつ観察できる数が増えてきました。佐護川周辺でカモ類だとマガモ、カルガモ、コガモが特に多くなってきました。オシドリやカイツブリも枯草の隙間でよく見られます。台風の増水には困っていたと思いますが、穏やかになった川面で群れている姿を見ると改めて対馬の台風シーズンも、もう終わったかと安心できます。