自然は厳しい?

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

 

現在対馬は昨日からの大雨そして翌日には台風と雨風に見舞われております。

穏やかな川は濁流と化し、標高の高い場所にあるヤマネコセンター周りも側溝に落ち葉や枝が詰まって、道路に小川が出来ております。

 

 

対馬のお爺やお婆が言うには未曾有の大雨は数十年に1回はあったが、最近は少し降っただけで水害になるようになってしまったとのこと…

 

対馬の地質上、山の貯水能力自体はそこまで高くないらしく、それを補っていたのが森だったそうです。その森もシカの食害にる草や低木の消失により地盤の緩みが進み、雨が降ると川へ土砂が流れ出てしまい貯水能力が無くなってしまっているようです。

現状では雨が降っても山には殆ど貯水されず川へと流れ、災害に発展しやすい状況になっております。

 

シカ問題について、過去の保護政策に関しては思うところはありますが、過去は変えられないのでこれからを考えていくしかないと思っております。

計算によると対馬でのシカの適正生息頭数は3.500頭。これに対して現在の推定生息頭数は33.500頭以上…

シカをどうにかする前に対馬が対馬でなくなるのではないかと不安になります。

 

災害が起こると自然は厳しいという言葉を耳にしますが、対馬の場合だと本当にそうなのかなと疑問に感じてしまいます。本来は自然が守ってくれていた部分に干渉し、被害が出ると自然のせいにする都合が良い言葉にも思えてしまいます。自然は厳しい反面、本来は優しく寄り添ってくれる存在だったはずですので。