シンポジウム『いのちつながれ小笠原』(主催:(社)東京都獣医師会)の開催に協力しています

 世界自然遺産登録を目指す小笠原諸島では、野生化したイエネコが、アカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリ、メグロなどの固有種をはじめ、野生動物を捕食するなど、小笠原諸島の生物多様性に被害を及ぼしていて、島内の関係機関、団体が飼い主のいないネコを捕獲し、東京に搬出する活動を2005年より続けています。東京に引っ越してきたネコたちは、(社)東京都獣医師会の有志病院で馴化され、家庭飼育動物として暮らしています。

 また、家庭飼育動物の適正飼養普及活動として行われている、同会小笠原動物医療派遣団による父島、母島での派遣診療も3年目となりました。

 

 NPO法人どうぶつたちの病院は、世界自然遺産登録を目指す小笠原の野生を守る活動の一環として、現地に獣医師を置き、外来生物であるイエネコの飼育実態調査や適正飼養普及活動を行うほか、(社)東京都獣医師会の小笠原動物医療派遣団を支援してきました。

 2011年2月20日(日)に東大一条ホールで開催されるシンポジウム『いのちつながれ小笠原』(主催:(社)東京都獣医師会)の開催にも協力しています。

 

 小笠原諸島の大切さをあらためて見つめ、ネコを生かしたまま排除する活動の報告をするこのシンポジウム『いのちつながれ小笠原』では、関係機関の活動を紹介するパネル展示のほか、小笠原の物産販売が行われます。

 

 NPO法人どうぶつたちの病院ブースでも、アカポッポ(アカガシラカラスバト)のオリジナル商品やオガサワラシジミグッズの販売も行います。

 

 春の待ち遠しい東京で、『熱い』小笠原を感じに来て下さい。

 

 ■■ 都民公開シンポジウム『いのちつながれ小笠原』 ■■

  主催:(社)東京都獣医師会

  日時:2011年2月20日(日曜日) 13時~17時

  会場:東大農学部一条ホール

  参加費:無料

 

   プログラム:

  ・会長挨拶 村中 志朗(社団法人 東京都獣医師会・会長)

  ・基調報告

  「小笠原の自然の価値と希少動物保護の取り組み」

   川上 和人(独立行政法人 森林総合研究所・主任研究員)

  ・現地からの最新情報レポート

  「希少動物保護を目的としたイエネコ対策の意義と実際」

   鈴木 創(NPO法人小笠原自然文化研究所・副理事長)

  ・東京都獣医師会の取り組み

  「動物医療による世界自然遺産への貢献」

   高橋 恒彦(社団法人 東京都獣医師会小笠原動物医療派遣団・団長)

  ・小笠原村の取り組み

  「世界自然遺産登録と小笠原の未来」 

    石田 和彦(小笠原村・副村長)

  ・パネル討論

   コーディネータ:

    羽山 伸一(社団法人 東京都獣医師会野生動物対策委員会・委員長)

   パネラー:

    川上 和人(独立行政法人 森林総合研究所・主任研究員)

    鈴木 創(NPO法人小笠原自然文化研究所・副理事長)

    高橋 恒彦(社団法人 東京都獣医師会小笠原動物医療派遣団・団長)

    石田 和彦(小笠原村・副村長)

    小松 泰史(社団法人 東京都獣医師会・副会長) 

 

 司会 幅田 慶子(社団法人 東京都獣医師会・理事)