対馬のツシマヤマネコは今
ツシマヤマネコの救護やリハビリのこと、飼育現場の裏話にイベント出展情報など。
日々、対馬で奮闘している獣医師や飼育員から、とっておきのツシマヤマネコ情報をお届けします。
2021年
2020年
2020年
11月
12日
木
最近のかなた、ナミ
こんにちは。飼育員のカゲウラです。
対馬は徐々に寒い日が増え、こたつを出そうか迷う今日この頃です・・・。
さて、Go to travel キャンペーンを利用して対馬島外からの観光客の方々が
「本物のヤマネコがぜひ見たい!」とセンターまで足を運んでくださることが度々ありますが、
9月の大きな台風によって施設に大きな破損個所があり、現在も対馬野生生物保護センターは臨時休館となっています。開館の目途はまだ立っておりません。
~対馬野生生物保護センター HP~
http://kyushu.env.go.jp/twcc/blog/2020/08/post-179.html
しかし、公開ヤマネコ「かなた」のライブ映像配信は再開されていますので
是非一度覗いてみてください(^^)
~対馬市CATV ツシマヤマネコライブカメラ~
http://www.sea.tcctv.ne.jp/yamaneko_webcam/
2020年
11月
04日
水
ヤマネコ収容再び…
皆さま
ご無沙汰しております。職員の太田です。
2件のツシマヤマネコの収容があり報道発表がありました。
収容場所はどちらも佐護で10月18日、10月30日に通報を頂き対応しました。
1件目はメスの亜成獣、2件目もメスの成獣のヤマネコでした。
1件目は収容時には死亡しておりましたが交通事故等の事故ではなく寄生虫感染等による衰弱が死亡原因ではないかと推測されます。
2件目は交通事故にあったようで通報者さんと協力してセンターへ運び、すぐに治療を開始しましたが力及ばず翌日死亡しました。 個体群を支える貴重なメス個体であり非常に残念ですが、迅速な通報を頂き多くの方がヤマネコに関心を持ってくださっていると実感できる事例となりました。
これからの時期は人もヤマネコも忙しく動く時期となりますので路上に動物の影が見えましたらアクセルを緩めて頂けたらと思います。 ヤマネコの情報や傷病個体を発見した場合にはヤマネコセンターまでお電話ください。
※ヤマネコセンター:0920-84-5577
2020年
10月
14日
水
新しい展示場が完成!!
9月の中旬から実施していた「かなた(No.71)」の
新しい展示公開ケージの改修作業が
ついに終了しました!!!
以前の展示場では高所へ上る行動が頻繁に見られ、お客さんからも見えないうえに
飼育管理上必要な体重測定やボディタッチのトレーニングもできない状態でした…。
自分たちでできる範囲のDIY作業をコツコツ行い、
1カ月程かけて作り上げていきました。
2020年
10月
02日
金
10/17-18 京都市動物園「やまねこ博覧会」参加します
今年の「京都市動物園 やまねこ博覧会」、嬉しいことに開催です!!
感染症対策に十分配慮し、参加いたします。
京都市動物園では、絶滅が心配されるツシマヤマネコについて、その生態や現状を
市民の皆さまに知ってもらおうと、ツシマヤマネコに関するイベントを毎年開催し
ています。
今回は、ヤマネコクロスワードやデジタル紙芝居、写真展、やまねこ講演会等、
ツシマヤマネコの保護に係る団体によるブース出展などが行われます。
日程:2020年10月17日(土)~18日(日)
場所:京都市動物園
どうぶつたちの病院も、ブース出展をして活動紹介やオリジナル商品の販売をします。
今回は、新商品をいくつかお披露目します。
ツシマヤマネコの交通事故を無くしたい!
との願いを込めたメッセージステッカーを2つ。
ツシマヤマネコの元飼育員Moe.さんのデザインによる可愛らしいステッカーと、
野生動物画家 岡田宗徳さんによるツシマヤマネコの素描を取り入れたカッコイイステッカー。
そして、同じく岡田さんが描いたツシマヤマネコのグラスマグカップなど。
そのほか、ファミリーでも、おひとりでも、気軽に楽しめる
「ヤマネコ福笑い」もご用意。
秋の京都へ、ぼちぼちお越しください。
詳しくは、京都市動物園のホームページをご覧ください。
https://www5.city.kyoto.jp/zoo/event/20200825-41633.html
2020年
9月
12日
土
台風9号&10号の爪痕
大きな台風が2週連続で到来しました。
センター周辺でもみんなで万全の対策をして迎え撃った甲斐あり、
それほど大きな被害はありませんでした。1か所を除いては・・
ヤマネコセンター周辺の構造物には、
日々の潮風や強風(棹崎公園周辺だけやたら風が強く吹きあがることで有名です)
で老朽化が進んでしまっている場所があります。
2020年
7月
14日
火
今月のかなた&ナミ
雨の多い日々が続いて、九州の各地に甚大な被害が出ています。
去年大雨・洪水に見舞われた対馬も例外ではなく、警戒心をもって
乗りきらなくてはいけないと思いました。
そんな中ですが、6月20日から対馬野生生物保護センターが再開館しています。
例のウイルスが依然世界で感染拡大を続けていることもあり、
今回は、ヤマネコセンターまで来られない方にも飼育中のヤマネコたちの様子を見ていただけたらと思います!(^^)
2020年
6月
15日
月
ご飯を食べた!
皆さま
こんにちは。職員の太田です。
5月14日に保護されたヤマネコは順調に回復してきて固形の餌も食べれるようになってきました。なかなか見ることが出来ないヤマネコの給餌アシストを動画撮影しましたのでご覧ください。
2020年
5月
24日
日
「5.14」交通事故発生!!
皆さま
こんばんは。職員の太田です。
全国のコロナ騒動が少しだけ落ち着いてきた中、対馬ではヤマネコの交通事故が発生してしまいました。発生日は5月14日の夜中で対馬北部の国道脇でうずくまっているのを地元の方が発見し通報して頂いたことで保護収容することが出来ました。
収容と同時に血液・エコー・レントゲン検査を行ったところ骨盤の骨折が見つかりました。交通事故の影響では無いと思いますが、保護時の体重が2.5kgで皮下脂肪や筋肉量も少なく、栄養状態も決して良いとは言えません。
2020年
4月
29日
水
【お知らせ】公開ヤマネコ「かなた」の一時的なケージ移動について
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大防止を目的として、対馬野生生物保護センターは3月14日より臨時休館となっています(4月29日現在)。
閉館中も対馬市CATVと連携した展示公開ヤマネコのライブ映像の配信が行われていますが、
展示個体のかなた(No.71)の飼育ケージの安全点検と応急的な改修を行うため、数日~数週単位で別の屋外ケージへ移動させて飼育する措置をとっています。
2020年
4月
19日
日
ヤマネコマスク
皆さま
ご無沙汰しております。職員の太田です。
昨年度末からのコロナ禍で、日本全国大変な状態になっていると思います。
新型コロナウイルスは人間だけでなく猫科動物にも感染してしまう場合が判明し飼育班も新型コロナの感染を防止するために、飼育方法を変えております。
ヤマネコセンターにおいてはヤマネコ舎に入る時には着替えと足裏の消毒、手袋とマスクの装着を毎回しております。
マスクだけがなかなか厄介で入手が困難なことに加え、常日頃はトレーニングをしながらの飼育管理をしているのでホイッスルを口に咥えてヤマネコ達と接していますがマスクをしてしまうと口に咥えることが出来ません。そして、マスクは耳に掛けるだけなので不意にヤマネコ飛びつかれると簡単に取れてしまいます。ヤマネコに奪われた場合、事故の可能性も考えられるためヤマネコセンター飼育班では昔ながらの手ぬぐいを採用し口と鼻を覆い飛沫の拡散を防いでおります。消毒可能な手ぬぐいは色々と都合が良いです。
一点だけ手ぬぐいにも難点があり装着が手間だったのですが、知り合いが手ぬぐいでマスク作成してくれたのでそれも解決できました。バンドで固定するので不意にヤマネコが飛びついてきても安心です!