職員太田の生き物ギーク

■2019

2019年

8月

19日

佐護川で探鳥

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

 

今朝は妙に早い時間に目が覚めたので出勤前に佐護川に、あわよくばヤマネコっと思いながら探鳥をしてきました。今朝は川沿いに霧が出ていて撮影には辛い状況でしたが、数種類は確認することが出来ました。ヤマネコに関しては出会えずでした。

 

 

スズメから始まり、知り合いの家の猫までを観察し現在に至るわけですが、今朝は特にミサゴが多く、3羽程が川沿いで餌を食べたり狩りをしていました。トビより個体数が少ないですが、頻繁に見られるので、時間があるときにでも狩りの様子をじっくり観察したいと思います。

 

2019年

8月

18日

トンボのような…?

 

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

 

先日、ヤマネコセンターの外壁に面白い虫がとまっていました。

皆さまは、この虫の正体をご存じでしょうか?

 

 

トンボのような見た目に、長すぎるほどのご立派な触覚…

正体はツノトンボです。

 

ただし、トンボと言ってもトンボの仲間ではなくアリジゴクで有名なウスバカゲロウの仲間となります。生態としてはアリジゴクのような餌場を作らず草の根本や石の影に潜んでは小さな昆虫を捕食し成長していきます。そして蛹を経て成虫になります。

トンボは幼虫のヤゴから一気に成長になりますが、ツノトンボは幼虫から蛹を経て成虫になる完全変態の昆虫というのも大きな違いかと思います。

 

また、日本国内には下記4種が暮らしています。

・ツノトンボ

・キハネツノトンボ

・オオツノトンボ

・オキナワツノトンボ

 

国内での生息数は減少しており、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。

トンボのようだがトンボではない、ツノトンボには不思議な魅力を感じます。

 

2019年

8月

16日

蜂洞での攻防

皆さま

こんばんは。職員の太田です。

 

日本全土に影響を与えている台風10号ですが、対馬は運よく進行コースから外れて殆ど影響がありませんでした。台風が雲を引き連れ北上していきましたので今日は非常に天気の良い1日でした。

 

天気も良く週休日でしたので、鳥獣保護区の巡視を兼ねて山に行ってきました。

雲が少なく紫外線がぎらつく蒼天に動物達は木陰に避難しているらしく木々の隙間に動く小さな影と小鳥の囀りが聞こえるだけで哺乳類・鳥類は、とても観察出来るような状態ではありませんでした。活発に動いているのは昆虫達で、セミは至る所で大合唱をし、蜂洞のミツバチ達もせっせと蜜を集めているようでした。

 

今年は本当にミツバチが多いなと呟きながら林道を歩いていると、異常な数のミツバチが飛び交う場所に行きつきました。あたりを見回してみると崖に設置された蜂洞の入り口には大量のミツバチが… どうやらミツバチとキイロスズメバチが攻防を繰り広げているようでした。

 

アブダクションを狙うキイロスズメバチと、対抗するニホンミツバチ。

一見するとダンスを踊っているようにも見えますがお互い命がけの攻防で、スズメバチに捕まればミツバチは餌にされてしまいますし、スズメバチもニホンミツバチに捕まると蒸し殺されてしまいます。※ニホンミツバチは外敵となるスズメバチに襲われると防衛の為に群れで囲んで蒸し殺す熱殺蜂球を形成します。

 

その後も蚊に襲われながら顛末を見届けているとキイロスズメバチは諦めたのか何処かへ飛び去って行きました。森の中で繰り広げられる攻防に、改めて自然の厳しさと小さな命達の逞しさを感じました。

2019年

8月

11日

対馬のヒラクチ

皆さま

こんばんは、職員の太田です。

 

対馬の固有種と言ったら知名度的にはツシマヤマネコが最も有名だとは思いますが、遭遇する確率が最も高いのは「ヒラクチ(ツシママムシ)」と言われています。本土のニホンマムシは開発や商用捕獲により数が減っている地域もありますが、ツシママムシは、苦手ではない人でも恐怖すら感じるほど個体数が多く、いたる所に出没します。もちろんマムシですので猛毒であり特定動物にも指定されています。

 

正直言って対馬では嫌われてしまっている存在のヒラクチですが、そんなヒラクチに注目して研究している大学院生と仲良くなり、個体をラジオテレメトリーで追跡したり採毒する際等に同行させてもらっています。

 

 

太田は両生類・爬虫類が特に好きなのでマニアックな話を対馬で出来るとは思っていなかったので嬉しい限りです!

対馬固有種であるツシママムシにはニホンマムシにはない特殊な生態が数多くあり、毒や血液から新たな薬品を造りだせるかもしれないとの事ですので、是非、嫌われ者のヒラクチを愛される蛇にして頂きたいです。

 

対馬にはヤマネコ以外にも本土には生息していない不思議な生き物、植物が数多くいますので、様々な研究者に来てもらいたいです!!

 

2019年

8月

05日

脳内イメージ?

 

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

 

全国的に猛暑が続く夏に恐縮ですが、をイメージしてください。

何が頭の中に浮かんできたでしょうか?

  • 春野菜
  • うぐいす
  • ピンク色
  • 花見
  • 引っ越し
  • 入学式
  • 卒業式
  • エイプリルフール
  • 花粉症

花から行事、アレルギー反応まで様々なイメージが浮かんだと思います。

その中で、梅とうぐいすはコンビでイメージされた方もいるかと思います。日本にはことわざとして縁起が良い事や相性が素晴らしいといった意味で「梅に鶯(うぐいす)」という言葉もあるくらいです。

 

では、次にうぐいすを頭の中でイメージしてください。

この鳥が出た方はいないでしょうか?

 

 

うぐいす色をしているこの鳥ですっと思われた方… 

この鳥はメジロです。

 

混同してしまう場合が多く、花札に梅と一緒に描かれているうぐいすはメジロの場合もあるくらいです。実際のうぐいすはこちらです。

 

 

電線に鶯という風情もへったくれもない写真で恐縮ですが、この鳥がうぐいすです。

地味で思ったよりうぐいす色をしていないと感じた方も多いかと思います。

実はJIS規格で登録されているうぐいす色はこれです。

 

鶯色(#918D40)

 

うぐいすパンだったり、うぐいす餅などは、緑色をしている場合がありますが、実際はかなり違うんです。実際見てみるとイメージと違ったという事は良くあることで、特に動物に関しては実際に見る機会が少ないので脳内イメージと実物との相違が特に起こります。

 

猛暑が続いておりますが、夕涼みに公園や田んぼに散歩に行ってみては如何でしょうか。動物も涼しくなると動き出すので素敵な出会いや面白い発見が転がっていたりするかもしれません。

 

2019年

8月

03日

恋の行方は…

 

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

 

今回から通常通りに、切ない話題ではなく見かけた対馬な生き物達の紹介を再開します。

さて、先日飼育用品を注文しているお店に荷物を取りに行く際、ここ数年で生息域が急激に減少している植物を発見しました。

 

 

毬状の花が特徴のヒゴタイ(平江帯)【学名:Echinops setifer】です。

西日本の特定地域や朝鮮半島南部等分布していて、熊本県のヒゴタイ公園が特に有名かと思います。かつては九州の草原に普通に見られ盆花にもされていましたが、生育地の開発や乱獲で数が激減してしまっています。対馬でも同様に数が減っていますが主な原因はシカによる食害です。対馬のヒゴタイは特徴的で、日本の他の地域とは花の色が異なります。通常は青紫色や瑠璃色をしていますが対馬では写真の通り白色をしていることが殆どです。

 

ちなみに花言葉は悲しい現状を体現したかのように「悲恋、実らない恋」です。

環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧種Ⅱ類(VU)とされておりますが、再び恋を実らせ種をつけ、昔のように繁栄してもらいたいです。

 

2019年

7月

31日

3代目 普及啓発担当ヤマネコ 福馬が旅立ちました

 

 福馬についてのプレスリリースが昨日ありました。多数の方に愛していただいていた対馬野生生物保護センターのツシマヤマネコ、No.23 福馬が7月27日に旅立ちました。

 

 忘れもしない昨年末12月30日の休館日、この日から福馬の体調に変化が見られ始めました。歩行時によろめき転倒してしまい加齢による足のふらつきかとも思われましたが越田先生とも相談し検査となりました。血液、エコー、X-ray、外注検査等と実施しましたが異常は見当たらずといった感じで安心しつつも同時に原因がわからない不安を感じました。検査後は福馬の様子を見ながら展示場に戻したのですが視野狭窄が出始めたようで餌を与えに展示室に入室しても、こちらの場所がわからないと言った様子が見られ始めました。再度、飼育チーム、関係者と相談し展示を中止し福馬には養生してもらうことを優先してもらうことになりました。

 しかし、視野狭窄の進行は早く2月の上旬には、殆ど視力がないような状態になっていました。入院室での飼育をしながら移動先である非公開ケージの池を埋め、植えられていた樹木を移動させ、水栓柱も取り外し、ケージ全体に柔らかい土を搬入し小さな草原のような空間で暮らしてもらうことにしました。移動当初は慣れない様子でしたが、少しずつ環境に慣れてくれて3日もすると草の茂みに入って休んだり、草を食むようになってくれました。その後は比較的長い期間ふらつき等の異常は見られなくなっていました。

 容態が急変したのは7月23日の夕方、夕給餌前に後肢にふらつきが見られるようになりました。翌日にも同様の症状が見られたため入院室に収容しましたが、そこからいっきに容態が悪くなり歩くのもしんどいといった感じでした。それでも、どうにか自力での採食、排泄は出来ていました。
 
 死亡する前日から自力での採食が難しくなり鼻カテーテルを留置しての流動食による給餌に切り替えていました。正直言って福馬はきつかったと思います。

 そして7月27日の15時過ぎに自立呼吸が止まり人工呼吸を試みましたがそのまま旅立って行きました。

 福馬の体調が悪くなり始めてからの約7か月間は暗視カメラとレコーダーを使っての24時間モニタリングを継続していました。手書きの飼育所見はびっくりするほど分厚くなりました。自分が福馬と共にするようになって最も濃密な時間を過ごした期間でした。旅立つ直前まで足腰が思うように動かなくなっても自力採食、自力排泄をしてくれていました。これは動物と一緒に暮らす側にとっては凄く助けになりました。そして改めて福馬は頑張ってくれていたと実感できます。福馬、本当にありがとう。そして普及啓発のお仕事お疲れ様でした。

 

 最後に福馬にありがとうという気持ちを込めてセンターに小さな献花台を設置してもらいましたので、お近くに寄られた際や対馬にくる機会がありましたら、お別れに来ていただけたらと思います。

 

2019年

7月

30日

ツクツクボウシで思いを馳せる

 

皆さま

こんにちは、職員の太田です。

 

夏らしい生き物を発見したのでご紹介します。

ブログタイトルを見れば一目瞭然ですが、ツクツクボウシの幼虫です。

 

他のセミと比べて体色が薄くスレンダーな見た目をしていますので間違いないと思います。

虫の事に興味がなくとも、日本に住んでいれば万人が存在を知る超有名なセミです。都会でも公園などでツクツク鳴く声が聞こえていると思います。

 

今回、被写体になってくれたツクツクボウシの幼虫期間は1~2年でクマゼミやアブラゼミと比べると比較的期間は短く、鳴く時期も違うと言われていました。どうやら他のメジャーなセミ達よりも寒さに弱いらしく棲み分けられていたようです。しかし、最近ではヒートアイランド現象なのか温暖化なのかツクツクボウシの鳴き始める時期が変化し、アブラゼミやクマゼミと同じようなタイミングで鳴くようになってきています。

適者生存の理を全身で体現したようなツクツクボウシたちは、過去には生息していなかった北海道にも進出し始めております。逆に本土のアブラゼミは数を減らしているらしく鳴き声が聞こえなくなった地域もあるそうです。

 

今回発見したツクツクボウシを見ながら思いを巡らせていて不意に保全とは何ぞやと改めて考えさせられました。生き物の保全活動というと数が減った生き物を守るとストレートに考えられがちですが人間が変えてしまった環境を逆手にとって個体数や生息域を拡大させる生き物もいますので、そのような生き物はどうしていくのかまでを考えることが大切なのではないかと思います。

 

2019年

7月

28日

珍客渡来⁉

 

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

 

少し早めに出勤しようと自宅を出ると何者かの気配が…!

そっと近付くと個体識別用の脚環が付けられたカワラバトが玄関先で餌を探していました。

 

 

どうやら伝書鳩あるいは鳩レースの選手のようです。

脚環の色と記載ナンバーで放鳥した場所や放鳥者の連絡先もわかるようになっているので早速調べてみると、日本で放鳥された鳩ではないか、別の目的で脚環が装着されているようでした。

 

国内の大きな団体である日本伝書鳩協会ならばNIPPON、日本鳩レース協会ならばJPNが記載されているはずなのですが、この鳩の脚環にはCHINAの文字が…

まさかの中国からの珍客でした。このまま対馬で帰化するのか、それとも目的地に飛んでいくのかどちらでしょうか。

 

※この記事を見ていただいている方で脚環付きの迷い鳩を発見したら、可能であればナンバーを確認してみてください。ナンバーが読み取れたらこちらのHPに対処方法が記載されていますので連絡をして頂けたらと思います。

 

2019年

7月

25日

上島の夏な虫の発生は遅め?

 

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

 

対馬では台風後は気温も上がりムシムシとした日が続いております。

ムシムシとした気候と言えば虫!っという事でここ1か月ほど台風以外の毎日、同じルートで虫の発生具合をチェックしていたのですが、やっと夏を代表する虫が観察できるようになってきました。

 

 

一昨日の夜に、太田が回るルートではカブトムシが初確認できました。

下島の方では、かなり発生しているのですが上島では昨年と比較して1週間くらい発生が遅くなっている印象があります。気温なのか湿度なのか…

 

とりあえず、夏らしい虫に出会えて一安心!

今年の夏も、どんな昆虫たちに出会えるのか楽しみです。

 

2019年

7月

23日

ヒヨドリのハンティング

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

本日のヤマネコセンター周りの気候は濃霧。出勤前にウロウロと生き物探しをしてみましたが、殆ど生き物の姿を見ることは出来ませんでした。濃霧の写真なんて面白くもないので台風前に見られたヒヨドリのハンティング風景を紹介します。

 

 

キマダラセセリと思われる蝶をハンティングし、ご満悦なヒヨドリ。

人間だと、どうやっても素手では捕獲できない素早い蝶をいとも簡単に捕らえていました。

空中で蝶よりも素早いトンボを捕らえる鳥類もいますので、人間とは見えている世界がまるで違うのでしょう。紫外線領域の色覚もあるらしいので、見えている色すらも違うようです。

 

2019年

7月

22日

小さな生き物、通常運転

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

 

一昨日の台風では特別警戒レベル5が発令されJアラートまで鳴り、全国ニュースでも取り上げられたことから遠方・各位様より多数のご連絡を頂きました。国道が冠水して家から出れなくなったり職場から戻れなくなるようなことはありましたが、法人職員に怪我はありませんでした。

ご心配頂きありがとうございました。

 

さて、人間は道路に溜まった落ち葉や土砂の撤去に追われておりますが、出勤途中に様子を見に行った森の中では生き物達が通常通りの暮らしを再開しておりました。

雨風の影響で餌を食べれなかったせいか特に昆虫たちが活発に活動しておりました。

 

 

アオカナブンが樹液に群がり小競り合いをしながら蜜を吸っていました。

夏の里山のどこにでもある光景でしたが、台風後に見ると何故だかホッとしました。

台風も到来し、対馬も本格的に夏だなと実感します。

今年はこれ以上は荒れないでほしいものです。

 

2019年

7月

20日

自然は厳しい?

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

 

現在対馬は昨日からの大雨そして翌日には台風と雨風に見舞われております。

穏やかな川は濁流と化し、標高の高い場所にあるヤマネコセンター周りも側溝に落ち葉や枝が詰まって、道路に小川が出来ております。

 

 

対馬のお爺やお婆が言うには未曾有の大雨は数十年に1回はあったが、最近は少し降っただけで水害になるようになってしまったとのこと…

 

対馬の地質上、山の貯水能力自体はそこまで高くないらしく、それを補っていたのが森だったそうです。その森もシカの食害にる草や低木の消失により地盤の緩みが進み、雨が降ると川へ土砂が流れ出てしまい貯水能力が無くなってしまっているようです。

現状では雨が降っても山には殆ど貯水されず川へと流れ、災害に発展しやすい状況になっております。

 

シカ問題について、過去の保護政策に関しては思うところはありますが、過去は変えられないのでこれからを考えていくしかないと思っております。

計算によると対馬でのシカの適正生息頭数は3.500頭。これに対して現在の推定生息頭数は33.500頭以上…

シカをどうにかする前に対馬が対馬でなくなるのではないかと不安になります。

 

災害が起こると自然は厳しいという言葉を耳にしますが、対馬の場合だと本当にそうなのかなと疑問に感じてしまいます。本来は自然が守ってくれていた部分に干渉し、被害が出ると自然のせいにする都合が良い言葉にも思えてしまいます。自然は厳しい反面、本来は優しく寄り添ってくれる存在だったはずですので。

 

2019年

7月

16日

見返り鳶

 皆さま

 

こんばんは。職員の太田です。

いきなりですが「鳶」に関する言葉をいくつご存知でしょうか?

 

・鳶に油揚さらわれる

・鳶の巣立ちのよう

・鳶も居ずまいから鷹に見える

・鳶が空に輪を描けば晴天の兆し 等々

 

ことわざから民間伝承の一部、故事などでも登場します。

調べてみるとびっくりするほど登場しますが基本的にはネガティブな事柄を表す言葉に登場する場合が多いです。理由としては猛禽類という生態系上位の高次消費者でありながら、腐肉食傾向が強いので他の狩りをする猛禽類と比較し、浅ましく見えてしまうからなんだとか…

 

散々な言われを受けている鳶ですが、対馬での生息密度はびっくりするほど濃いです。

山の中から河川、海沿いどこにでもいます。どこにでもいるのであまり注目してもらえませんが、今の時期は丁度巣立ちのシーズンで綺麗な若鳥を見ることが出来ます。

今日もヤマネコセンターからの帰り道で若鳥が電柱にとまって鳴いていました。

 

 

英名では「Black Kite(黒い凧)」と呼ばれるだけあって成鳥になると渋めな暗色になりますが若鳥の羽色は黒と白のコントラストが美しいです。

 

文頭から地味だの浅ましいだのと言われていると書きましたが、日本にとっては逸話のある鳥でもあり、日本書紀では神武天皇の前に降り立った金鵄(きんし)で建国に関わる霊鳥とされています。そして、日本に生息する猛禽類の中では唯一の普通種で近代でも個体数を維持し続けています。ある意味では日本に生息するどの猛禽類よりも種としては強いのかもしれません。

日本建国に関わりのある霊鳥で現在も繁栄している種だと聞くと、見慣れた鳶も輝いて見える気がしませんか…?

 

2019年

7月

15日

珍しいタイプのヤマネコの痕跡

皆さま

 

おはようございます。職員の太田です。

今回の記事は、少しだけ苦手な方がいるかもしれない内容なので閲覧注意です!

 

話を戻しまして、発見した珍しいタイプの痕跡ですが、それは吐き出した毛玉?です。

毛玉の嘔吐物は見たことはありますが、ヤモリをほぼ無傷の状態で毛玉と一緒に吐き出したものは初めて見ました。

ヤマネコは獲物を頭から齧り切って食べる場合が多いのですがこれは、丸呑みしていたようでした。10cmを優に超えるヤモリを呑み込んだは良いが思いのほか大きく気持ちが悪くなってしまったのでしょうか…?

 

なかなか姿を見ることは出来ないヤマネコですが身近な場所にいることを実感させてくれる珍しい痕跡でした。ちなみに発見場所はヤマネコセンター敷地内なのでイエネコの嘔吐物の可能性はありません。

2019年

7月

13日

巡視に行ってきました

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

 

昨日は雨も上がり青空も見え隠れする絶好のフィールドワーク日和という事で、担当鳥獣保護区の巡視に行ってきました。

担当区はいたって平和で、久々の青空を楽しむかのように小鳥が木々の間で、よく鳴いていました。特にオオルリの囀りが耳に心地良かったです。

 

オオルリの声はするが姿を見れずという場合が多いのですが、見やすい場所でソロコンサートを開催してくれたのでラッキーでした。

 

2019年

7月

11日

話題のヒラズゲンセイ

 

皆さま

こんばんは。職員の太田です。

 

SNSを中心にヒラズゲンセイが話題になっていますね。

人気アーティストの米津玄師さんに名前がそっくりだとも言われているようです。

 

ハッキリ言って名前だけだと何の事かすらわからないと思います。

実は昆虫の名前でツチハンミョウの仲間です。国内での発見は1936年で比較的最近発見された昆虫です。発見時期が割と最近で、生態も未解明な部分が多く幻と呼ばれる貴重な生き物だったりします。

 

ヒラズゲンセイ=平頭芫青と漢字では表記されます。漢字を前後で分けると意味が分かり易いですね。こんな感じです↓↓

 

平頭=平らな頭

芫青=ツチハンミョウ

 

「平らな頭のツチハンミョウ」という事になります。ただし色は雌雄共に真っ赤です。

 

 

・甲虫目 

・カブトムシ亜目 

・ツチハンミョウ科 

・ゲンセイ亜科

・ヒラズゲンセイ

 

 

【体長:22~31mm】

【発生:5~8月】

【分布:本州・四国・九州・沖縄】

 

見た目が超がつくほど派手で話題になるとは思いますが、話題になっている理由は別にあります。実はこの虫は毒があります。触ったりして危険を感じると体の節からカンタリジンを分泌します。皮膚に付着すると火傷のような痛みと水泡ができ、半年ほど跡が残る場合もあるほど強力です。

 

見た目も毒性も熱帯雨林のジャングルに居そうな昆虫が日本の九州の一部地域から四国、関西の一部に生息していて都市部にも現れます。そのうえ生息域が拡大していることから注意喚起の為に色々と話題になっている次第です。

※現在、大阪市立自然史博物館などでは目撃例をTwitterを利用して集めているそうです。詳しい情報提供方法はHPを参考にしてください。

 

実は、この美しいが危険な生物ことヒラズゲンセイは対馬でも1個体だけですが1984年に採取された記録が残っています。生態に関してはまだまだ未知な部分が多いですが、クマバチに寄生することで成長し、成長後は一切餌を食さず繁殖のみをするそうです。幼虫がクマバチにしがみ付いて移動するという記録があるのでクマバチが飛べる距離ならば生息域を拡大していけるのかもしれません。

 

太田としては対馬に生息しているなら見てみたいと思う反面、この見た目ですから子供たちが知らずに手に取ってしまったらと考えると恐ろしくもあります。

未知なる物には基本的には触れるな!ダメ絶対!と思っておくのがお互いの為ですので、小さなお子様がいる方は特に注意をお願いします。

 

2019年

7月

11日

ツシマカブリモドキ ~マクロな美麗さ~

 

皆さま

 

こんにちは。職員の太田です。

対馬北部の嵐のような天候が快方に向かい、フィールドを散策出来るようになりました。

雨から避難していたのか住居周辺には虫たちがウロウロしておりました。

 

コガネムシだったり糞虫が特に多かったのですが大きめの虫も…

ツシマカブリモドキがコンクリートの隙間に逃げ込んでいました。

 

正直なところ昆虫というカテゴリーというだけで、苦手な方は箒で掃いてしまいそうになるフォルムをしておりますが生態や分類までの歴史など知れば知る程、面白くなってきます。

 

例えば、ツシマカブリモドキは対馬固有種のオサムシの仲間です。

オサムシの仲間にはマイマイカブリという虫がいますがマイマイカブリならば一度は耳にしたことがあると思います。本州全土に分布していて何でもない虫かと思われるかもしれませんが、マイマイカブリは日本固有種です。世界でオンリージャパンです。自身を含め日本人は「限定」という言葉に弱いので、ぐっと魅力的になったのではないかと思います。

 

そして知られていないだけで生き物は基本的には総じて美しいです。差異があったりもしますが美しく見える条件がシビアなだけなんです。例えばツシマカブリモドキの場合マクロな視点だとこんな感じになります↓↓

 

 

これだけでも綺麗に見えますが、さらに太陽光を再現するためにライトを当てて超接写していくとこんな感じになります↓↓

 

 

キチン質が生み出す構造色が七色に光っていて、なかなか美しいのではないかと思います。

木を見て森を見ずなんて言葉がありますが時にはマクロな視点で物事を楽しむと昆虫然り嬉しい発見があるかもしれないですね。

 

2019年

7月

10日

久々の荒れ模様⁉

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

 

本日の天気は雨‼と言うより嵐?

ヤマネコセンターがある棹崎公園(さおざきこうえん)は、海からの突風が当たってプチ嵐のような状況です。子供のころから天候が悪くなるとソワソワするので早めに出勤経路の佐護の田んぼの様子を見に行くと、田には一羽の鳥もおらずサギ達は松の木に避難していました。

田んぼにいるほうが足元が安定していて安全なのではと感じますが、人間の常識などはどこ吹く風でサギ達は突風が吹くなか松の木の天辺で頑張っておりました。

その後もヤマネコセンターまでの経路をゆっくり進んでいきましたが鹿すらおらず森の奥から小鳥の騒ぐ声が聞こえるだけでした。

 

しかし、雨を待っていた生き物もいたようで、ヤマネコセンターにある池の睡蓮が開花しておりました。

雨に濡れ蕾が柔らかくなったのか全ての蕾が開花し非常に綺麗でした。

泥に根を張り、悪天候の中で開花した美しく可憐な睡蓮の花に、なんとなくアジアンな雰囲気を感じました。

2019年

7月

08日

ヤマネコのお話をしてきました

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

 

昨日、熊本の母校でもある動物看護学校にお邪魔してきて簡単な講演をさせて頂いてきました。

事前に聞いていたよりも一般の参加者さんが多く、対馬では味わえない緊張感のなか70分程、対馬の自然環境や、取り巻くヤマネコ等の野生動物の現状と飼い主のいない野生動物を扱う動物看護師についてのお話を、あれやこれやと話させて頂きました。

 

ちなみに非常にラフな服装で説明をしていますが、母校からのリクエストで飼育時の服装で、説明をさせてもらいました(笑)

 

話の内容はなるべく眠くなるような難しい話は抜いて、ツシマヤマネコはどんなネコなのかというキャッチーな話題から、対馬の固有種や特殊な生物相の話や、熊本でも問題になっているイエネコが絡む問題等で、質問に答えながら話を進めるという感じでした。

 

話をしていて何よりも問題なのかなと感じたのが、対馬の正しい位置を理解されている方が、あまり多くないという点でした。同じ九州の熊本でここまで知られていないとは思いませんでした。

 

バランスが難しいとは思いますが、対馬の貴重な生き物たちを守るためには、もう少し話題に上がって来島したいと思ってもらえることは、かなり重要だと思います。

 

個人的にはあまり大きなことは出来ないと思いますが、これからも対馬の面白い生き物情報を紹介しつつ、微力ながら対馬のメジャー化にも協力していけたらと思います‼

 

 

2019年

7月

03日

夏到来!

 

皆さま

 

こんにちは。職員の太田です。

今日は朝から長崎県の鳥獣保護区の巡視にいってきました。

梅雨入りしてから安定していなかった天候もどうにか崩れずにいてくれました。

 

ここ数日で対馬は一気に夏めいてきて、セミも鳴き始めました。

鳥獣保護区内を流れる川には夏の季語でもある鮎の姿が見られました。

若魚のようで、群れを成して川底の苔を食べていました。

対馬では鮎が少なくなった地域もありますが、上対馬では、今でも大量の鮎を見ることが出来ます。

 

森からはサンコウチョウや色々な鳥の鳴き声が聞こえていましたが今日も写真に収めることが出来たのは、いつものメンバー達だけでした↓↓(笑)

鳥の鳴き声から種類は分かるが今日も姿は見せないなと考えつつ巡視を終えようとしていると、何やら谷向こうで動く小さな影が数個…

肉眼では豆粒くらいにしか見えなかったので、カメラで覗いてみると…‼

暗い森で無理やり望遠レンズで撮影したのでブレていますが、森の斜面を登るヤマネコと、それを追いかける小さなヤマネコの姿でした。

大きさ的にも親子のヤマネコで、子ヤマネコは小さい体で懸命に親から離れないように飛び跳ねるようにして追従し親子はすぐに木々の間に消えていきました。

 

時期的にも、そろそろ親が子供を連れては動く時期になりますので、交通事故だけには気を付けて生き抜いてもらいたいです。これからの時期は、より車の運転に気を付けなければいけないと改めて感じました。

2019年

7月

01日

0.1%のハチミツ

皆さま

おはようございます。職員の太田です。

先日の対馬横断中に、うれしいものを見つけたのでご紹介します。

それは「ミツバチ」です↓↓

対馬に来た旅行者に良く尋ねられるのが国道、県道、市道、林道沿い、切り立った岸壁にまで設置されている傘の付いた丸太についてです。

実はこの丸太はミツバチの巣箱なのです。それも天然のニホンミツバチ用の。

 

対馬でもハチミツを生産しますが、一般的な養蜂とは違って、巣作りに良さそうな場所に巣箱を設置し、後はミツバチが気に入って巣作りするまでひたすら待ち続けます。

日当たりだったり、蜂の餌場だったりと条件はシビアでベテランの養蜂家の方でも10個蜂洞を設置して1個にミツバチが入ってくれればラッキーっといった確率だそうです。

 

セイヨウミツバチではなくニホンミツバチでの養蜂は日本のなかでも、超特殊で一般的に流通するハチミツの99.9%はセイヨウミツバチが作った蜜でニホンミツバチの蜜はなかなかお目にかかれません。

 

対馬では農家さんが養蜂をされている方が多く、畑や山に蜂洞を設置しては収穫しています。

収穫された蜜は一升分は家に保存して残りを、出荷したり近所の方に分けたりするそうです。

パンに塗って食べたりもしますが、古くから怪我の治療や滋養強壮の為に利用されていたそうです。火傷をしたときに患部に塗ったり、体調が悪くなったりした時に、ぬるま湯に大さじ1杯のハチミツを溶かしたものを栄養ドリンクとして飲んだりするそうです。

 

対馬の文化に古くから関係する貴重なハチミツですが、ここ数年は収穫量が外来種のツマアカスズメバチや病気の影響で収穫量が激減していました。今年はどうかなと知り合いの方々に話を聞くとミツバチたちの調子が良いらしく各地で、続々と巣作りをはじめているそうです。

ミツバチは木や花の蜜を糧に繁栄し、木や花は受粉を助けてもらい繁茂します。蜂洞は相利共生を身近に見れる、自然の大切なバロメーターです。

 

これからも対馬の文化として、自然を示すとバロメーターとして養蜂は続いていってもらいたいものです。太田も来年あたりから蜂洞を設置しよう計画中です‼

 

2019年

6月

28日

対馬を横断‼

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

 

週休日だったので佐護から県道を通って中山→仁田→林道を通って東海岸の舟志まで、生き物の痕跡を探しつつ半日かけて横断してきました。地図で見るとこんな感じです

県道から林道に入ると一気に山の深い場所に入っていくルートで道はしっかりとしていますが電柱が一切なくなります。林道ですが伐採した杉や檜を運び出すために大型車が入ることを想定して道幅は広く、比較的キレイな道になります。ルート的には御嶽の国定公園をかすめるので、道路横から望む景色は、かなり秘境感があります。

車の窓を開け鳥の鳴き声や、動物が動くガサガサという音を聞きながら、進んでいると遠くからサンコウチョウ、ヤイロチョウ、ホトトギス、ウグイス等などの鳴き声がしていました。

写真を撮れればと思っていましたが流石は野生動物だけあって声は聞こえど姿は見えずといった感じでした。どうにか撮れても太田の腕では望遠レンズを手持ちで撮影するとブレブレに…

小型鳥類の撮影は難しいっす(笑)

あくまで横断をしつつの生き物探しが目的だったので三脚をもっていかなかったのが失敗でした。あわよくばヤマネコはいるかなっと思っていましたが、哺乳類はイノシシとシカにしか出会えませんでした。残念‼

2019年

6月

25日

対馬固有のキリギリス

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

昼休憩中にヤマネコセンターの壁面を見ると、お気に入りの虫がいたので観察してみました。

大きな体に腹部の鮮やかなライムグリーンが映える、対馬固有種であるツシマフトギスです。

産卵管がなく、体も黒いので雄個体だと思われます。

一般的なキリギリスと比べるとかなり大型になり、間近で見ると重量感があり、迫力があります。見てお分かりの通り肉厚のナイスバディをしているので飛翔能力はなく、羽は退化し背中にマントのように、ちょこんとあるだけです。

 

対馬に移住したての頃に、本物を目の前にして大きさに感動しました。

地元のおじ様達にどこにでもおるぞ!っと言われてヤマネコセンター周りを探してみると、案外見つからなかったのを覚えています(笑)

 

過去には希少種だったり準絶滅危惧種としてレッドリストに載っていたようですが、現在ではリストから外されています。普通種になりましたが地元の人たちに話を聞くと鹿が増えすぎて草を食い荒らすようになってから見る機会が減っているそうです。鹿の影響をどうにかしないと再びレッドリストに載る日がくるかもしれないですね…

 

ツシマフトギスは昆虫ファンだけではなくツシマヤマネコにとっても大事な虫で、重要な餌資源となっていますので、鹿に負けず対馬での繁栄を維持してもらいたいものです。

2019年

6月

24日

シャッチー現る

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

先日、ヤマネコセンターのアクティブレンジャーから、「これは何ですか?」と生き物を見せられました。

 

それがこちら↓↓

カエデの枝に乗っている海老のような生き物…

正直言って、見た目としては苦手な人の方が多いかと思いますが、その反面では極一部ですが熱狂的なファンもいたりします。

果たしてどれくらいの人がこの生き物の正体をご存じでしょうか?

 

正解は、「チャチホコガ」の幼虫です。

幼虫のわりに立派な胸脚があり、ぱっと見では昆虫の成虫かと見紛う姿をしています。

名前の由来は、お城の屋根に乗っかっている、コレです↓

 

その名の通り、「シャチホコ」です。

怒ったりすると腹部を持ち上げて威嚇をしてきます。その姿がシャチホコのようだということが名前の由来と言われています。

幼虫は良くも悪くも派手な見た目をしていますが、成虫になると一気に地味な姿に変態します。そして殆ど餌を食べることもなくなりパートナーを見つけると交尾をし生涯を終えます…

 

対馬では夏の前後で年間2回発生し、カエデ等の枝に現れます。

 

幼虫、成虫共に毒はないですが、成虫の鱗粉は、体質によってはかぶれる人もいるので注意が必要です。そもそも、蛾を触ろうと思う人は稀だとは思いますが(笑)

 

ちなみに、写真の個体は正体判明後にもと居た場所にリリースされました。

個体にとっては迷惑だったと思いますが、久々に面白いものが見れました。感謝感謝。

 

2019年

6月

23日

サギに会いました

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

不穏なタイトルですが、近所の田んぼにサギが多数飛来してきました。

・ダイサギ ・チュウサギ ・コサギ ・アマサギ

写真に写っているのは4種だと思います。

 

ちょっと分かりにくいダイサギとチュウサギは、嘴の切れ込みの深さで判別することが出来ます。体が大きく、より嘴の切れ込みが深く眼の下まで入っている方がダイサギ、そうでなければチュウサギです。コサギは体が小さく頭に飾り羽があり、アマサギは頭が周辺がオレンジ色になっているので分かり易いかと思います。

 

今の時期は田んぼに水を張っているので、ドジョウやカエル、エビ等を食べに来ているのだと思います。ヤマネコセンターに近い上県町佐護の田んぼは、ヤマネコや野生動物に配慮した稲作をしていますので、様々な動物が餌を取りに来たり、羽を休めに来たりで現れます。運が良ければクロツラヘラサギ、コウノトリ、ヤマショウビン、アカショウビン等も見ることが出来ますので対馬に来た際には、渡って来ている鳥の情報をチェックし探鳥してみると素敵な出会いがあるかもしれません。

 

佐護ヤマネコ稲作研究会のHPに佐護の田んぼについて詳しくのっていますので是非チェックしてみてください。それと、HPでは越田理事長の姿を見ることもできますので探してみてください(笑)

2019年

6月

20日

セイタカシギ

皆さま

こんにちは。職員の太田です。

週休日でしたので、近所をウロウロしながら探鳥していると河原にボラの稚魚を追いかけるセイタカシギの姿が見られました。

名前の通り背が高く、足が朱色の渋い鳥です。

もともとは旅鳥としてヨーロッパ、アフリカ、ブラジル、アジア南部あたりから渡ってくるそうですが、国内での繁殖例もあるそうです。

長崎県のレッドデータでは絶滅危惧IA類(CR)、環境省では絶滅危惧Ⅱ類(VU)となっています。

よく見かけるけど実は数が減っている生き物や希少な生き物が身近にいたりしますので、時間があるときなどに図鑑やWebで調べてみると新たな発見があるかもしれません。

2019年

6月

18日

キビタキのヒナ

皆さま

こんにちは! 職員の太田です。

ヤマネコセンターの裏山で夏を告げる渡り鳥のキビタキの親子?を見つけました。

風が強く裏山から幼鳥が飛ばされたのか、飛ぶ練習中に地面に降りてしまったのか空を見上げ、ジッと佇んでいました。視線の先にはオスのキビタキが1羽…

離れた場所から様子を見ていると何度か落ちていましたが、羽ばたき幼鳥は裏山へと自力で帰っていきました。小さく、まだ飛べないのではと心配していましたが、小さくとも自力で生き抜く力はあるようで安心しました。

ヒナを拾わないで‼キャンペーンの大切さがよく判りました。

小型鳥類は巣立ちまでの期間が凄く早く、キビタキだと12~14日で巣立つそうです。見た目ではまだまだ幼い状態での巣立ちになるので、良かれと思って拾ったら実は巣立ち直前の羽ばたき練習中だったって事もありますので、本当に必要な状態以外では極力距離を取ってあげるのが良いですね。 

2019年

6月

17日

大きなオタマジャクシ

皆さま

ご無沙汰しております。職員太田です。

季節は進み、対馬は梅雨時期をすっ飛ばして夏のような日々が続いています。前回の記事では桜についてを書きましたが、あっという間に夏です。

 

夏といえば、プール‼

小学生の頃、夏休みになると学校のプールに通っていたのが懐かしいです。

何故、プールのお話になるかと言いますと、先日小学校のプール清掃を手伝いながら個人的に生き物調査をしてきました。

 

プールは夏の間は人間が楽しみますが、それ以外の季節は防火用水として水をため続けることもあり小さな生き物達のパラダイスになります。特に対馬は海に囲まているという環境なので淡水を求めて小さな生き物達が、びっくりするような密度で集まり生活をしています。

ガサガサと溜まっていた落ち葉などを掬い取っていくと、大量のヤゴとオタマジャクシが出てきました。このオタマジャクシ、対馬の一般的な場所で見られるオタマジャクシよりもかなり大型で外来種のオタマジャクシかもと連絡を受けていました。

 

結果は…

 

すべて対馬在来の二ホンアマガエルでした。対馬では淡水の止水域が少なく、あっても水たまりのような場所が多いので、オタマジャクシは小型のものが殆どです。ですので今回見られたようなサイズは人里周辺では珍しいです。対馬の田畑の周りで見られるアマガエルのオタマジャクシは極小サイズが多くカエルになった段階でも小指の爪ぐらいの大きさしかありません。それと比較すると今回見つかったものは、かなり大型と言えます。

 

巨大なオタマジャクシがウヨウヨしていると聞いていたので、もしや外来種かと思っていましたが安心しました。

生き物回収後は、小中学生、教員の方達と一緒に、ピカピカになるまでプールをこすってきました。ヤマネコ獣舎の清掃で養われたブラシ術が活きました!

 

そして、清掃の帰りに同定用の写真を撮影していると、中学生達に声をかけられ、回収した生き物のお話をしてきました。会話の最中に中学生から「ヤマネコの話は学校やヤマネコセンターでも聞くけど、ほかの生き物については、殆ど知らないです。」と聞いて、心底もったいないなと感じました。希少種だからとか固有種だからではなく、ヤマネコよりも少し身近にいる生き物についてを知る機会を作って上げられたら、保全等の難しいお話は抜きにして純粋に楽しんで貰えると思うんですけどね。

2019年

4月

01日

花見と史所巡り

対馬に移住して3年目、仕事以外でも趣味の釣りとフィールド散策のおかげで、面白いと感じることが尽きません。

 

先日は、春の陽気に誘われて、対馬中部にある対馬を形成する有人島では3番目に大きい島山島に散策しに行ってきました。

 

島山島は浅茅湾の最奥に位置しているおかげで対馬で問題になっている磯焼け現象の影響が少ないとされており、現在でも多数の海藻類が繁茂している美しい島です。対馬に住んでいても案外行ったことのない人が多い島と言われていますが、島山島に向かう道路際には桜が茂り、海には数メートルにも伸びだホンダワラの森が広がる素敵なロケーションですので今からの時期に対馬に来るならばお勧めの場所です!

 

っと、素晴らしい自然もさることながら歴史的に見ても島山島は非常に面白い島だったりもします。歴史に興味がなくとも様々なメディア媒体で名前が登場する戦国時代の名将「島左近」のお墓が対馬内に「カ所」残されておりその一つがあります。非常に有名な武将ですが関ヶ原の戦いで西軍石田三成の重臣として活躍するも西軍が敗北した後にどうなったかが明確になっておりません…

有名な武将でしたが時代が時代ということもあり、情報が錯綜しすぎているらしいです。

 

 

ちなみに古今武家盛衰記では難なく西国に落ちのびた…という文章が残されていますのでもしかすると対馬で余生を過ごしたのかもしれません。

 

散策ついでに知る人ぞ知る、お墓までお参りに行ったわけですが、存在していたはずの道は獣道に変わっておりました…

興味を持って訪れたいと思っている方がいらっしゃいましたら、完全なトレッキングスタイルで登ることをおススメます…笑

■2018

■2017

2017年

8月

18日

はじめまして!!

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