職員太田の生き物ギーク
■2020
2020年
10月
24日
土
ロードキル発生!
皆さま
こんばんは。職員の太田です。
朝夕の冷え込みが増し、起床時には寒さのあまり起きるのをためらうようになってきました。10月も下旬になり冬の訪れを待つばかりといった感じです。対馬では様々な鳥たちの渡り真っ最中で田畑や里山では小規模の群れを目にする機会が増えてきました。
対馬ではツシマヤマネコに関する様々な事故防止対策が生息地周辺で実施されていますが鳥類の対策は遅れがちです。ツシマヤマネコ同様に交通事故によるロードキルは全国で発生し問題となっています。対馬では主要道路周辺に比較的樹高のある森林が残っていますので発生しにくいですが田畑や河口周辺、里山などの開けた場所では不意に鳥が飛び出してくる可能性があります。また、対馬では特にトビの個体数が多く道路の真ん中に留まっていたり急に車へと突進するように飛翔したという経験をお持ちの方は多いかと思います。
ツシマヤマネコ同様に対馬の鳥は全国的に見ても希少な種が多く共に生きる隣人であり重要な資産でもあります。これからの時期は日が短く急ぐことも多くなるかと思いますが安全第一に、また、動物達にも少しだけ配慮のある運転をして頂けたら幸いです。
最後に、写真は2020.10.19午前1:00に発見回収したクイナとなります。長崎県ではレッドリストに記載され絶滅危惧種Ⅱ類(VU)の種となります。
2020年
10月
16日
金
生き物観察日誌
皆さま
こんばんは。職員の太田です。
鳥の島、対馬は夏の渡りシーズンに突入したようで日々見かける鳥が変化しております。
鳥獣保護区の巡視をしながら記録用に写真を撮影していますので、少しずつ紹介していこうと思います。いつもの記事と比べるとライトな感じになる予定です。本来ならばある程度まとめての紹介を考えていたのですが対馬はネット環境が整いきっておらずまとめてのアップロードが出来ませんでした…
巡視で見かけた動物達はこの記事に追記しておこうと思います。また、別の良い方法が見つかりましたらそちらに変えていこうとも考えています。
2020年
6月
15日
月
ご飯を食べた!
皆さま
こんにちは。職員の太田です。
5月14日に保護されたヤマネコは順調に回復してきて固形の餌も食べれるようになってきました。なかなか見ることが出来ないヤマネコの給餌アシストを動画撮影しましたのでご覧ください。
2020年
5月
24日
日
「5.14」交通事故発生!!
皆さま
こんばんは。職員の太田です。
全国のコロナ騒動が少しだけ落ち着いてきた中、対馬ではヤマネコの交通事故が発生してしまいました。発生日は5月14日の夜中で対馬北部の国道脇でうずくまっているのを地元の方が発見し通報して頂いたことで保護収容することが出来ました。
収容と同時に血液・エコー・レントゲン検査を行ったところ骨盤の骨折が見つかりました。交通事故の影響では無いと思いますが、保護時の体重が2.5kgで皮下脂肪や筋肉量も少なく、栄養状態も決して良いとは言えません。
2020年
4月
26日
日
星柄襟巻のハト
皆さま
こんにちは。職員の太田です。
コロナ騒動は収まることを知らず対馬でも厳戒態勢継続中です。
外出することをなるべく避け、鳥獣保護区の巡視やヤマネコセンターへの出退勤時に車窓からフィールドを眺める事で外出欲を発散しております。
2020年
4月
19日
日
ヤマネコマスク
皆さま
ご無沙汰しております。職員の太田です。
昨年度末からのコロナ禍で、日本全国大変な状態になっていると思います。
新型コロナウイルスは人間だけでなく猫科動物にも感染してしまう場合が判明し飼育班も新型コロナの感染を防止するために、飼育方法を変えております。
ヤマネコセンターにおいてはヤマネコ舎に入る時には着替えと足裏の消毒、手袋とマスクの装着を毎回しております。
マスクだけがなかなか厄介で入手が困難なことに加え、常日頃はトレーニングをしながらの飼育管理をしているのでホイッスルを口に咥えてヤマネコ達と接していますがマスクをしてしまうと口に咥えることが出来ません。そして、マスクは耳に掛けるだけなので不意にヤマネコ飛びつかれると簡単に取れてしまいます。ヤマネコに奪われた場合、事故の可能性も考えられるためヤマネコセンター飼育班では昔ながらの手ぬぐいを採用し口と鼻を覆い飛沫の拡散を防いでおります。消毒可能な手ぬぐいは色々と都合が良いです。
一点だけ手ぬぐいにも難点があり装着が手間だったのですが、知り合いが手ぬぐいでマスク作成してくれたのでそれも解決できました。バンドで固定するので不意にヤマネコが飛びついてきても安心です!
2020年
3月
21日
土
収容からの「きせき」
皆さま
こんばんは、職員の太田です。
昨日は嬉しい事に治療を続けていたヤマネコが野生に戻っていきました。
事の始まりは2月1日、通報者からの一報を受け環境省職員2名、当法人から太田、蔭浦の2名、合計4人で現場へと向かいました。現場はかなり山深い個人所有の林道で、シカを駆除するた為のくくりわなに掛かっていました。太田と蔭浦で罠から外しキャットキャリーへと収容し、環境省職員が通報者から簡易的な聞き取りを行いヤマネコセンターへと連れ帰りました。
センター到着後に精密検査を行い、入院室での治療が始まりましたが流石は野生を体現化したような生物だけあって、すぐに入院室内での悪戯を始めてしまいました。治療の為に収容したのに他の箇所まで怪我をされては困るという事で、この日から24時間体制での治療がスタートしました。文字通り室内監視モニター前に獣医、飼育員が待機し悪戯をしたり変わった様子が見られたら入院室へと入室し確認し続けました。
ヤマネコをはじめ動物の診察は保定と呼ばれる動物を軽く押さえて動かない状態でするのですが、太田と蔭浦で保定をしながら越田理事長に「どんな具合ですか?」と尋ねては理事長から「う~む…」と返答が帰ってくるような日々が続きました。
収容した原因となったくくわなのワイヤーによる傷は見た目はワイヤーによる擦り傷だけに見えますが圧迫されていたことにより、重症化することが多く、収容個体も血行障害により圧迫箇所周辺の皮膚の一部が腐っていきました。幸いなことに時間を掛けながらも徐々に新たな皮膚が再生してくれました。どうしても皮膚の再生が難しい箇所については手術を行いました。
手術後の回復は目覚ましく見る見る傷が良くなり昨日49日間の治療を終えて野生へと帰っていきました。
2020年
3月
12日
木
春の囀り
皆さま
おはようございます。職員の太田です。
桃の節句も過ぎ、日中は春らしい陽気に包まれる日が多くなってきました。
ヤマネコセンター周辺の山野ではヤマネコ達に繁殖期が訪れ、二頭で連れ立って行動するヤマネコを目撃するようになってきました。ですが、流石はヤマネコで、写真に収めるのは難しいです。しかし、そんなヤマネコ達とは違い、開けた田畑や草原を好む生き物もいます。
アマチュア写真愛好家の強い味方なモズ(百舌鳥)です。
2020年
2月
27日
木
鶴たちの北帰行
皆さま
こんばんは、職員の太田です。
立春も過ぎ暦の上では春との事ですが対馬では、まだまだ寒い日が続いています。
寒いと感じて動かないのは人間だけなようで、ここ数日、鹿児島県出水市を飛び立った鶴たちが北帰行の休憩所として対馬に飛来してきています。
2020年
1月
19日
日
持続可能な島づくりシンポジウム
皆さま
こんにちは、職員の太田です。
挨拶が遅れました本年もよろしくお願いいたします。
さて、話変わって昨日、対馬市厳原町にて開催された「持続可能な島づくりシンポジウム」の聴講をしてきました。